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Amazonが新AI ”Alexa+” 発表 複雑なタスクを理解可能に

  • 執筆者の写真: NKimetenai
    NKimetenai
  • 2月28日
  • 読了時間: 2分

更新日:3月7日

Amazonは26日、次世代アシスタントAI ”Alexa+” を発表した。

大規模言語モデル(LLM)を搭載し、今後数週間で米国向けに早期アクセスが開始される。

専用端末のEcho 8、10、15、21を所有するユーザーが優先的に利用でき、Amazon Prime会員は追加料金なしで利用可能。単体契約の場合、月額19.99ドルで提供される。


開発には元OpenAI幹部が運営するAnthropicが関与しており、Amazonは同社に総額40億ドルの資金を提供している。技術的な詳細は明らかにされていないが、Alexa+に搭載されているLLMはAmazon NovaやClaude、Amazon Bedrockの技術を基盤としているとされる。このLLMの導入により、Alexa+は指示の理解力が向上し、抽象的な指示にも正確に対応できるようになった。


AnthropicがAmazonの次世代AIアシスタント『Alexa+』の開発を支援することを発表した公式ツイート。
Anthropic X公式アカウントのポスト

Alexa+の最大の特徴は、高度なパーソナライズ機能と大規模なAPI連携にある。

ユーザーの購入履歴、音楽・ビデオ履歴、支払情報などを記憶し、LLMと組み合わせることで複雑なタスクを処理できる。さらに、ユーザーの指示に従い、詳細なパーソナライズ設定も可能だ。加えて、通勤ラッシュの渋滞情報やショップのセール情報など、ユーザーが関心を持つ情報を能動的に通知する機能も備えている。


また、新しいアーキテクチャにより、APIとの連携が大幅に強化され、サービスの予約や予定の共有など、複数のタスクを並行して処理することが可能になった。Echoデバイスが起動していれば、外出先でもウェブページやモバイルアプリからAlexa+に接続でき、会話内容は記録されるため、異なるデバイス間でシームレスにやり取りを継続できる。


ホームデバイスにおけるAIの幻覚は重大なリスクとなるが、Alexa+ではこの問題に対処するため、グラウンディング技術を強化している。これは、AIの回答を信頼性の高い情報に基づかせることで精度を向上させる技術である。特にリアルタイムのニュース情報の正確性を向上させるため、AmazonはAP通信やロイターを含む200以上のメディアと提携したと発表している。


Alexaのネイティブアプリ開発キット”Alexa Skills Kit(SDK)”は今後も提供される。

詳しい内容はAmazon公式サイトに記載されており、実際のAlexa+の動作も動画で視聴可能だ。

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