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Perplexity、クラウド連携でDeep Research強化 データの深層検索可能に

  • 執筆者の写真: NKimetenai
    NKimetenai
  • 3月1日
  • 読了時間: 2分

更新日:3月7日

Perplexityは3月1日、Enterprise Proユーザー向けに新機能をリリースした。

この機能により、Deep Researchが主要クラウドサービス(Google Drive、OneDrive、SharePointなど)に接続し、社内ファイルを含む検索が可能になる。従来のウェブ検索に加え、企業内部のデータも対象にすることで、より深層的な情報収集や市場分析が実現する。


Perplexity Enterprise ProのDeep Research機能がクラウドサービス(Google Driveなど)と連携し、企業データの検索が可能に。画面には検索オプションとしてWeb、Academic、Org Files、Crunchbase、Google Driveなどが表示されている。
公式サイトのスクリーンショット

Enterprise Proは企業向けのサブスクリプションであり、従業員250人未満の企業であれば1人あたり月額40ドルから利用できる。プライバシー保護やユーザー管理を強化したプランで、大手PCメーカーのHewlett-Packard(HP)やZoomなどでも採用されているとしている。


もともとPerplexityの企業向けサービスは、社内で検索AIを活用する際のセキュリティリスクを低減する目的で提供されていた。今回のアップデートにより、企業データへの直接アクセスが可能となり、より具体的な市場分析や情報検索が行えるようになった。これにより、業務の効率化や意思決定の精度向上が期待される。


基本的な操作性や機能はこれまでのEnterprise Proと変わらず、従来通りの使用感で利用できる。加えて、DeepSeekなどの中国製LLMも利用可能だが、これらはオープンソースのモデルであり、Perplexityが独自に管理しているため、データ保安上のリスクは最小限に抑えられている。


また、Perplexityは中国共産党による検閲プログラムを排除した改良モデル“R1 1776”をすでにオープンウェイトで完全公開している。この取り組みにより、単なるオーケストレーションサービスにとどまらず、LLM開発企業としても先進的な立場を築いている。


価格が1人あたり月額40ドルからと比較的手頃であることもあり、AI導入が遅れている日本企業にとっても導入のハードルは低い。今後、日本市場においても普及が進むことが期待される。

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