ChatGPT-5のリリースは?OpenAIがAMAを開催
- NKimetenai
- 2月2日
- 読了時間: 5分
更新日:2月27日
2月1日に海外掲示板RedditでOpenAIによるAMA(Ask Me Anything)が行われました。
過去には当時の大統領候補であったバラク・オバマ氏やイーロン・マスク氏など数々の著名人が開催しています。
今回の質疑応答で様々なユーザーの反応が見られたので、見ていきましょう。
4oのアップデートについて
一番最初の質問は「4oの画像生成機能はいつ発表されるのか」という質問です。
既に画像生成はできるのでは?と思う方もいらっしゃると思いますが、現在は画像生成AIの「DALL-E-3」との連携によって生成しており、4oは画像生成をカバーしていません。
※4oがユーザーの言語を理解、それをプロンプトにしてDALL-Eが生成。
4oはマルチモーダルAI(様々な処理ができるAI)として登場した反面、現在でもDALL-Eとの連携が続いています。
これについて、OpenAIは「数か月のうちに実装するかもしれない」と回答していますが、ユーザーからは「一年前から同じことを言っている」と反感を買っていました。
また、DALL-Eの新モデルについても言及がありましたが「現在開発中である」というぼんやりした回答であり、新モデルに関しては未定の部分が多いようです。
o3-miniの仕様について
これについてははっきりとした回答をしています。
まず、「o3-miniは蒸留版なのか?」という質問に対してはっきりと否定し、「独自のアーキテクチャでゼロからトレーニングされている」という回答をしています。
また、GPTの知識は2023年の10月以前のものであり、最新の知識をアップデートしていない状況ですが、o3-miniに関しても同じようです。

現在リリースされているのはo3-miniであり完全版ではありません。
o3完全版のリリースについてアルトマン氏は「数週間以上、数か月未満だと思う」と回答。
詳細は不明ですが、嬉しい知らせです。
しかしながら、o1 Proのリリースでは月額200$というかなりの高額だったため、「計算効率を上げないとユーザーに提供できないのではないか」という疑問もあります。
これに関しては、オープンソースのDeepSeekが良い影響を与えてくれるのを祈るばかりです。
AGIの開発について
AGI(汎用人工知能)は人間と同等以上の知性を持つ自立した人工知能のことです。
この開発において注目されるのは再帰的自己改善という技術です。自己学習するだけでなく、自ら改善し効率化、飛躍的速度で学習できます。
「再帰的自己改善(Recursive Self Improvement)は急速に進化するか?」という質問に対し、アルトマン氏は「数年以内に急速に進化するかもしれない。これについても話さないと…」と回答。

これにユーザー達は少し不安があるようでした。
再帰的自己改善は飛躍的速度でAGIへの進歩を加速させることが期待できますが、それ故普遍的な倫理観などを維持できるのか疑問が残るからです。
これに関してはDeepSeekのように、新たな学習方法を模索する必要があると考えられます。
DeepSeekに関しても言及しており、アルトマン氏は「我々は優れたモデルを生み出すが、前年ほどリードを維持できない」と回答。
依然として機能面においてリードしているOpenAIですが、今後のアプローチについて注目されています。
これ以上の回答はありませんでしたが、DeepSeekの存在がOpenAIの競争力を高める可能性は非常に期待できそうです。
GPT-5のリリースは?
もちろんGPT-5についての質問もありました。これに対してOpenAI CPO ケビン・ウェイル氏は
「Soon after o-17 micro and GPT-(π+1)」
と冗談を言っています。答えてはくれないようです。

これにはユーザー達も皮肉で返しており
「その前にGTA 6が発売されるよ」
「2040年には4oのver.9999....が登場」
と落胆の声。
これに関しては少しでも情報を開示してほしかったですね。
Operatorの開放と機能拡張
現在リリースされているOpenAIのCUA(コンピュータを操作できるAI)であるOperatorについてですが、数か月以内にPlusユーザーにも開放されると回答。
AGIの実現において重要な技術であることを理解しており、なるべく早く利用してもらいたいということでした。
近い将来にはコンピュータ全体に関与できるように改良することにも言及しており、OpenAIはOperatorをかなり重視しているようです。
また、テキスト数の制限やファイル添付の制約についても触れており、こちらも”将来的に”提供される予定だそうです。
Proユーザーは今後も継続していく予定で、「o1 Proがある程度価値があったなら、o3 Proは超価値”super worth it”があると思うべき」だと回答していることから、Proユーザー向けにハイスペックo3が提供されると思われます。
AI技術の進化は指数関数的
新機能のリリース時期の回答は抽象的な印象でしたが、その反面既に実現されている機能について質問しているユーザーが多数いました。
これは、ChatGPTの進歩が加速している証拠であり、「もうその機能使えるの⁉」というユーザーも多くいたことでしょう。
数か月後には更に多彩な機能が追加され、業務の効率化が進むのが待ち遠しいです。
願わくばGTA 6が出る前にはGPT-5をリリースしてほしいですね。
進化のさらなる加速を願います。